飼い主共のみんなご機嫌麗しゅう。さとみにゃ。
(なんだこのテンション)
今日は、飼い主のみんなに覚えておいてほしい、猫の慢性腎不全のついてにゃ。
そういえば風邪治ったんだね。
それについてはこっちを読むにゃ。
今も私たち猫の死因NO1になってる腎不全。どんな病気なのか、予防・治療法を今から説明するから、全部メモとるように。
(今日キャラがよくわからないんだけど 笑)
腎不全っていうのは、簡単に言うと「なんらかの理由で腎臓が機能しない・機能が低下した」状態のことね。
急性腎不全と慢性腎不全の2つに分かれるんだけど、今回説明するのは慢性腎不全。
多いのは慢性腎不全の方にゃ。
ちなみに、ここで書いておくことはあくまで参考くらいにして、最終的な判断はお医者さんにしてもらってね。
自分で判断しないでね
腎不全の症状
まずは、腎不全の主な症状にゃ。
- 貧血
- おしっこが多い
- 水をよく飲む
- 体重が落ちる
- 元気がなくなる
- 嘔吐
- 下痢
症状が出る理由
なんで腎臓の機能が低下すると、こういう症状が出るの?
うるせぇな。
…(゜д゜)
腎臓の主な働きを挙げた方が早いかにゃ。
猫の腎臓では
- 老廃物の排泄
- 赤血球を作ったり、血圧を調整(血液、体液の調整だね)
- ホルモンの自生
この3つがメインの仕事なんだよね。
特に大事なのは、老廃物の排泄。つまりおしっこで毒素を体の外に出すっていうお仕事。
んで、体の中の老廃物をろ過する役割を持ってるのが、腎臓の中のネフロンさん。
腎不全ではこのネフロンさんが壊されちゃうから、正常に老廃物のろ過・排出が出来なくなっちゃう。
他にも、血を作ったりすることも困難になるから貧血になったり、体の色々な機能に悪影響が出ちゃう。
初期の発見は困難!症状の進行(ステージ)について
腎不全の厄介な点は、かなり進行してないとさっき挙げた症状が目に見えて出ないから、飼い主さんが気付けないところなんだよね。
腎不全には4つのステージがあって、初期の段階ではハッキリした症状はほとんどないの。
ステージ1
100~33%の腎臓が機能してる。
症状はほぼなし。
ステージ2
33~25%の腎臓が機能してる。
軽い症状が見られる。
ステージ3
残り25~10%。
さっきの症状が出てくるのは、ここまで進行してからようやく。気付けないのも無理ないかもね。
ステージ4
10%以下。
末期になるね。尿毒症が出始めて、体のいろんな機能が低下しちゃう。
こうして見ると、飼い主さんが「おかしいな?」って気がついたときには、私たちの腎臓の75%が既に破壊されていることになるね。
かろうじて症状が出てくるのもステージ2。初期症状として、おしっこの回数が増えたり、水をやけに飲むようになるよ。
多飲多尿の理由は?
ろ過できなくなって、老廃物が体に残るのはわかったけど、どうして水を飲む量が増えたり、おしっこの回数が増えたりするの?
・・・
無視(゜д゜)
猫はもともと、砂漠で生きていたんだよね。そこで生きていけるように進化してるの。
その進化っていうのは、「なるべく少ない水分で、老廃物を出せる」ように、猫の体では濃いおしっこが作れるようになってるんだよ。
確かに、さとみさんのおしっこの臭いって強烈だもんね。
さとみは爪をだした!
→あやまる
にげる
おじさんの体臭に比べればなんてことないけどね(;・∀・)ハハ
でも、腎臓がちゃんと働かないと、毒素は出ていかないでしょ?
そうすると、猫の体の中で「あれ?毒素が出ていかないにゃ。もう1回おしっこにゃ→水分足りないから水飲むにゃ」ってなっちゃうの。
毒素を出そうとしている結果なんだね。
エラーみたいなものだね。だから、脱水の症状も出てくるってこと。
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腎不全の原因
どんなことが原因で腎不全になっちゃうの?
などと供述しており…
聞いて?おじさんの話聞いて?
腎不全の原因について、未だに解明しきっていない部分もあるみたい。よく言われているのは、こんなことだよ。
ネフロンの保有数
ネフロンってさっきの?
そう。腎臓でろ過の仕事するやつね。
このネフロンの数が、猫は生まれつき少ないみたい(犬/40万・人間/100万以上・猫/20万)
これが一因なんじゃないかってことは言われてるよ。
AIMがサボる
ちなみにお前はあたしのATMな。
(*´ω`*)ハイッ!
AIMっていうのは、血中にいる特殊なタンパク質のことね。
その仕事は、急性腎不全とかで腎臓が傷付いたときに駆けつけて、応急処置することなの。
人間やマウスでの実験では、このAIMがちゃんと仕事するんだけど、猫の場合はどういうわけか、サボることがあるみたい。
結果として、腎機能の回復が遅れて、腎不全を引き起こしちゃうんだって。
他にも
こんなことも言われてるね。
・遺伝などの先天的なもの
・糖尿病や腎硬化症といった、腎臓に関係する疾患
たくさんの原因があるんだね。
『老化』みたいなもので、単純にいろんな理由で腎臓の機能が低下している、っていうだけとも言えるからね。できれば早く確かな原因を突き止めてほしいにゃ。
発症は高齢の猫に多い?
もともと猫は腎不全にかかりやすいんだけど、高齢の仲間ともなると、その発症率はとんでもないことになるの。
全年齢で見てみると、犬/0.9%で猫/1.6%と、確かに猫が発症しやすいとはいえ、そこまででもないでしょ?
これが、15歳以上になると犬/5.7%に対して猫/15.3%と、3倍くらいの比率になっちゃうんだよね。
10匹いたら、1.2匹は腎不全じゃん!(゜д゜)
だから深刻なんだよ。判明してるだけでこの数字だから、症状の現れてない潜在的な仲間もいれたらもっといると思う。
腎不全の治療法
もし慢性腎不全になったら、どんな治療をすることになるの?
お前はハゲの治療しろよ。
まず大前提として、どうして腎不全が猫の死因1位なのかっていうとね…
腎不全は不治の病
慢性腎不全の場合、その症状は数ヶ月~数年かけてゆっくり進行するの。
困ったことに、猫の代表的な病気でありながら、その根本的な治療法が存在しないんだよね。
1度かかっちゃったら、進行を遅らせる程度しか対策がないにゃ。
そうなの?!
1度壊れた細胞は元に戻せないからね。残った細胞を壊さないようにするしかないよ。
投薬
投薬では、腎不全によって悪くなっちゃった血圧や、腎臓で作られなかったホルモンの補給を目的としたものになるね。
最近では、「ベラプロストナスリウム」っていう成分が、腎不全の進行を遅らせる新薬として注目されてるみたい。
とはいえ、進行を遅らせるか腎不全による影響に対する薬しかないんだね。
対症
投薬と目的は似てるかな。動物病院では、まず対症療法を行うと思う。
窒素化合物を吸う薬を投与したり、お腹の中を掃除する液体を入れたり、人工的な腎臓に血液を流したり、ホルモン剤を投与したり…
人工的に毒素を抜いたりして、症状の悪化に対応するんだね。
食事療法
お医者さんと相談して、病院で出される腎不全用の食事に切り替えたり、販売している腎不全特化のご飯に替えたりする必要があるよ。
タンパク質と塩分量を減らして、傷付いた腎臓でもなるべく負担がかからないようにしたり、出来るだけ排出できるようにしたりするの。
ステージやその子の体調に合った食事になるから、素人が判断したりしないよう、獣医さんと相談してね。
基本的には「どう腎不全と付き合っていくか」っていうことになっちゃうね。
腎機能の回復はできないんだね(´・ω・`)
一応、移植っていう手があるみたいだけど、日本では浸透していないみたい。あったとしても、費用とかを考えると実用はまだまだ先だよね
悪化しないようにするしかないなんて…
でも、そう暗い話ばかりでもないよ。その「食い止める」技術も日々進歩していて、仮に慢性腎不全と診断されても、元気に天寿を全うする仲間もたくさんいるからね。
そうなんだ!持病みたいな感じになるのかな?
そうにゃ。でも、飼い主さんの経済的負担も大きいから、治療に専念できないケースも多いみたい。できれば一生縁がないようにしたいところだね。
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腎臓病の予防
腎臓病は、日頃からの予防が一番大事ってことだね。どんなことに気を付けたら良いの?
毎日高級な肉を与える。
盛大なウソだよね(゜д゜)
食事に気を付けるのが何より
なんといっても飼い主さんが気を付けたいのは私たちのご飯。
人間の食べ物を与えたりしないでね?質の良いタンパク質を含んでいて、塩分の少ないものを選んで。
ちなみに私が今食べてるのはカナガン&モグニャンのキャットフード。良質なお肉で、人工添加物が入っていないから、健康な若い仲間にはお勧めだよ。
※既に腎不全の診断をされた仲間にはカナガン&モグニャンのご飯は合わないから食べさせないでね!「腎臓病が治った」なんて適当な事を言うサイトに騙されにゃいように※
どうして塩分が多いのがマズイのかっていうと、腎臓への負担が大きいことはもちろん、もし腎不全と診断されたときにも問題が起きやすいから。
それまで高塩分なご飯に慣れちゃってると、いざ食事療法にしようとしても食べない事が多いみたい。
市販のご飯の中でも「尿路を考えてある(表示のある)」もの、尿結石の原因になるミネラルが少ないものを選ぶようにしてね。
水をよく飲んでもらう・トイレをちゃんと利用してもらう
腎臓がスムーズに仕事できるように、「水をちゃんと飲んで」「おしっこを出す」環境にしてあげてね。
水をしっかり飲んでるか見て、飲まないようなら水飲み場を増やしたり、お皿を替えてみたりしてね。
トイレが汚れてると嫌がってガマンしちゃうこともあるからね。利用しやすいトイレにしてあげてほしいな。
定期的な通院
飼い主さんが、普段からよーーーく観察してれば、飲む水の量やおしっこの回数にも気づけるかもしれないけど、難しいよね?
予防というよりは、早期発見の話になっちゃうけど、やっぱり定期的にお医者さんに診てもらうのが一番。
初期の段階で腎不全に気付いてあげられれば、私たちの寿命も大きく変わってくるよ。
やっぱり獣医さんと普段から連携しておくことがなによりも安心にゃ。
画期的な腎不全用おやつが登場
今は腎不全もおやつで予防できる時代だよ。あたしが今続けているのは、「猫の腎臓病予防おやつ"ネコジーン"」
これなら食べやすいから、私たち猫を思う飼い主さんは必見の予防・改善法だね。
飼い主より
猫はガマンの生き物。
飼い主からはなんでもないように見えていても、実は重度の慢性腎不全だった…なんていうのはよくある話です。
普段から食事と猫ちゃんの様子には十分気を付けて、定期的な検診を心がけましょう。
早期の発見であれば、自宅での療法だけでも深刻な事態に陥らないケースもあるようですよ♪
だいぶ長くなってしまいましたが(笑)猫と腎臓病は切っても切れない関係にあります。
原因や症状、治療法や予防については、飼い主さんがしっかり頭に入れておきたいことですね。
後日
ただいまー!
おかえりカス。
今日は水何リッター飲んだ?おしっこ出た?
・・・
ご飯は?変なもの食べてない?
・・・
なんで黙ってるの?!ねえ!どこか悪いの?!
・・・
い、医者だ!お医者さんとこに行くよ!(´;ω;`)ウワァァァン
違う病気になりそうなんだが。