「猫のひげって切るとどうなるの?」
「猫のヒゲを切ってしまった」
そんな方の参考になります。
猫のひげを切るとどうなる?起こる5つのこと
猫にとってヒゲはなくてはならない大事な部分。
猫のヒゲは以下3つの役割を持っています。
- 幅を確認している
- 空気の流れを察知する
- 感情表現のため
つまり、猫のヒゲを切ればこれらの機能がなくなってしまうワケですね。
隙間を通りにくくなる
猫は狭いところをや何かの下、暗がりをよく通ります。
そしてその隙間が通れるかどうかの判断としてヒゲを活用しているんですね。
車でいう車幅灯みたいなものでしょうか。
例えば土管の中を通る際、人間なら自然と手を横にあてて空間を確かめます。
猫は手を広げて歩くわけにいきませんから、ヒゲで幅をはかるのです。
そのためにあごの下にまでヒゲを生やし、顔の周りをフォローする必要があります。
ヒゲがなくなってしまうと幅を測れず、恐怖を抱いたりぶつかりやすくなってしまいます。
バランス感覚を失う
猫はヒゲで平衡感覚を保ちます。
ヒゲを切ったりしてしまうと、猫はまっすぐ歩くこともできなくなってしまうんです。
結果、ふらつく・ぶつかるといった弊害が起こるように。
感情表現しにくくなる
猫のヒゲは感情表現としての機能も持ちます。
- 横向き=リラックス
- 前に出る=興味を持っている
- 頬にくっつける=怖がっている
- ピンと立てる=威嚇
ヒゲがないとこういった表情が読み取れなくなります。
目も守ってる
余談ですが、猫の目の上にあるヒゲは目を守っています。
人間であれば目に何かが飛んできたとき、それを視界にいれることで認識して目を閉じますが、猫の場合、目の上のヒゲ(部分的にまゆ毛)に何かが触れた際に目が閉じるようになっています。
まゆ毛とまぶたの神経が直接つながっているためにこうしたことが出来るんですね。
もし目の上のヒゲがなくなれば、ほこりなどが入りやすくなって傷ついてしまうでしょう。
行動がしにくくなりストレスになる
幅感覚や平衡感覚を失ったことで普段通り行動ができず、猫にとって大きなストレスに。
動くことを嫌がり、運動不足にもつながります。
ストレスがもとで様々な病気を併発する可能性もあり、ヒゲがなくなったことによってかかる心身への負担は相当なものになります。
猫のひげ|抜けていることがあるけど大丈夫?
猫のヒゲは定期的に生え換ります。
そのため、自然に抜けるぶんには気にする必要はありません。
ただし、極端に抜け落ちたりする場合は病気の可能性アリ。
気になるほど抜ける場合は獣医さんに相談するようにしましょう。
猫の髭を切ると痛いの?
猫の髭は根元に神経がかよっています。
そのため、根元から抜いたりひっぱったりした場合は激しい痛みを伴うことに。
しかし、ひげそのものには神経が通っていませんので、途中から切れるぶんには痛みを感じることはありません。
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猫の髭を切ってしまった場合は
万が一ネコのひげを切ってしまったときは、生えてくるのを待つ以外に方法はありません。
根元の方からばっさり切ったとしても2~3ヶ月ほどで元通りに生えそろいます。
その間は運動機能が低下しているので、
- 障害物を減らす
- 暗闇にしない
といった対策をとり、ぶつかったりするリスクを減らしてあげましょう。