猫と遊んでいるときや顔を近づけたとき、「ぽふっ」と弱く猫パンチされることがありますよね。
肉球があたるだけで、飼い主さんにとってはご褒美にしか感じません。
また、おもちゃや虫に対してもソフトなパンチを繰り出すことも。
ソフトタッチなのか猫パンチなのかわからない「優しい猫パンチ」
爪も出さないようなとき、猫はどんな心理なのでしょうか。
猫パンチをする理由
猫パンチの基本的な役割は「狩りのための攻撃」
とくに小動物をじわじわ弱らせるときに強い猫パンチを繰り出します。
次にあるのが「猫同士の牽制」
ケンカのスタート時にお互い猫パンチの構えをとりますが、これは「それ以上そっちがやるならこっちも容赦しないよ」という威嚇であり警告となります。
しかし、これらの本気猫パンチを飼い主さんが目撃することはほとんどありません。
猫が本気でパンチする威力は思っているよりも強く、小動物ならイチコロなレベル。
飼い主さんに対してそこまで怒るということはほとんどなし。
じゃあ普段の優しい猫パンチはなんなのかというと、これは「気持ちの表現」や「つい出ちゃった」程度のもの。
次の章でその心理を詳しく解説していきますね。
優しい猫パンチの心理5つ
猫が優しいネコパンチをするとき、以下5つの心理があります。
- じゃれている
- 甘えや気持ちの表現
- ちょっと嫌がっている
- 好奇心から
- 本能的な反射
手加減してじゃれている
飼い主さんの手や顔に軽い猫パンチをしているときはじゃれているだけ。
寝っ転がってリラックスした状態で「ちょんちょん」とジャブを打ちます。
猫同士でも遊びとしての猫パンチはあるんですよ。
ただ、遊びがエスカレートしてくると本気で猫パンチをしたり、噛んだり猫キックまで発展したり…
あまりに力加減が強い場合「ダメ!」と注意しましょう。
猫は「これくらいのチカラを出したらいけないんだな」と学習できます。
爪を立てないのは甘えや気持ちの表現
かまっていないときや、あるいは寝ているとき、顔や頭のあたりをぐっと押すような猫パンチ(ソフトタッチ)をされることがあります。
これは「かまってほしい」「起きてほしい」といった気持ちの表現。
飼い主さんに甘えている状態です。
人間でも同じですね。
「ねぇねぇ」と肩を叩いたり「起きてよ」とゆするような行動です。
ゆっくり叩くのは好奇心
おもちゃや虫などを「ちょんちょん」と触るときは好奇心の表れ。
好奇心が旺盛な猫は、対象に興味をもつとそれがなんなのか確かめたくてたまりません。
そんなときにやるのがジャブのような軽い猫パンチ。
人間で言えば棒でツンツンと確認するようなもの。偵察ですね。
これによって相手が動き出さないか、反撃してこないか確かめ、次に顔を近づけて匂いを嗅ぐという行動に移ります。
ちょっと嫌がっているサイン
猫が寝ているところにちょっかいを出したり、抱き上げたときにも優しい猫パンチのようなものをします。
このときはパンチというより制止するような動き。
手でぐっと押してくるかと思いますが、これは「やめてよね」というサイン。
とはいえ威嚇ほどではなく、この段階ではまだ軽い警告。
さらにしつこく触ったりすれば爪を出したり、噛んだりしてくるでしょう。
弱い猫パンチは本能的な反射
こっちが手を出したりしたとき。
あるいは猫が驚いたとき。
こういった際に出る猫パンチは本能的な反射です。
「パーソナルスペース」といって、動物はみな「これ以上入ってほしくない」という無意識の縄張りをもっています。
猫も同様で、基本的に自分の周囲に近づいてくるものには本能レベルで反応してしまうのです。
人間でも、急にボールが飛んできたら手が出てしまいますよね。
あれと同じで、殴るつもりというよりはエリアを守るために反射的に手が出てしまうことがあるのです。
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優しいネコパンチの心理まとめ
- じゃれている
- 甘えや気持ちの表現
- ちょっと嫌がっている
- 好奇心から
- 本能的な反射
これらが優しいネコパンチをする理由。
猫パンチを意識して武器にするときはもっと激しく、本気でやられたら飼い主さんでもケガをする危険があります。
それとは違い、日常で出る猫パンチはちょっとした反応や気持ちの表れ。
むしろ飼い主さんに心を許しているからこそ出るものだったりもするんですね。