ふあ~あ。。。
ん?なんかさとみの舌の色おかしくない?
そう?お前の顔よりはおかしくないよ?
・・・。
基本はピンク!猫の舌の色。
私たち猫の舌ってまじまじと見たことある?人間のそれよりも長くて、筋肉も多いんだよ。器用にグルーミングをしたり、口の周りを舐めやすいようにね♪
それに、猫の舌はザラザラしているでしょ?これはグルーミングをしたときに抜け毛を絡め取りやすいように、ブラシの役割もしているからなんだよ。ご飯や水がすくいやすいっていうのもあるけどね。
そんな猫の舌の色は血管も多くて、基本的にはピンク色。かわいいでしょ?
もしも、あくびのときにちらっと見えたりした舌の色がおかしかったら、それは病気のサインかもしれないにゃ。
猫の舌が赤いときは。
ピンクよりもなんだか痛々しくなっていて、赤いだけじゃなくて食事を食べづらそうにしていたり、口臭やヨダレの症状が見られたりしない?そんなときは口の中に腫瘍ができていたり、口内炎を起こしているかも。
口内炎にゃ。
人間の口内炎と一緒なんだけど、たかが口内炎と侮ることなかれ。
猫の場合は猫エイズの代表的な症状の1つでもあるから心当たりがあるときは注意してね。他に可能性のあるものとしては、猫白血病ウイルス感染症、猫ウイルス性鼻気管炎、腎不全なんかもあるね。
病気じゃなかったとしても、口内炎になる=免疫が弱っているから炎症していると考えられるね。歯石や歯垢がたまっていることもあって、いずれにしても体力や免疫力のなくなってきた老猫に見られることが多い。
目に見えてひどいようならお医者さんに連れて行ってあげて欲しいにゃ。人間でも口内炎があまりにひどかったらご飯なんて食べられないでしょ?
直接的な治療として、口腔内を洗浄したり抗生物質や抗炎症剤を投与したりするけど、根本的に原因となっている病気がある場合はそっちの治療をしないとね。
口腔内腫瘍
舌や舌の付け根のほうに腫瘍(しこり)ができることもあるんだ。
でも、これは肥大化したら「なんとなく舌が赤い」なんてものでもなく、明らかに食べ物をぽろぽろとこぼしたり、ヨダレが多くなるから気づくと思う。
悪性の可能性があるから、すぐに病院で診てもらってね。
猫の舌が黒いときは。
多くの飼い主さんが心配するのは私たちの舌が黒く変色しているときだね。
これには大きく2つあって、「シミのような平らなもの」なのか「盛り上がったしこりのようなもの」なのかによって意味がぜんぜん違ってくるにゃ。
舌斑(ぜっぱん)・色素沈着
平らなシミのようなものならこれにあてはまるよ。これなら心配なしにゃ。
舌斑っていうのは、人間の「蒙古斑」みたいなもので、生まれつきあるアザみたいなもの。
色素沈着なら、人間のおじいちゃんおばあちゃんなんかにある黒いシミやほくろみたいなもの。年齢とともに舌全体が黒っぽくなることも。
どちらにしても健康に異常があるわけじゃなくて、肌の色みたいなものだね。
血豆ができたにゃ。
人間でいうところの「血豆」。なにかの拍子に口の中を傷つけちゃって、赤→どす黒くなっている状態だね。どこかに指をはさんだりしてこうなった経験あるでしょ?
これは自然に治っていくものなんだけど、もしも頻繁に繰り返すようなら歯石が大きくなっちゃって当たっているのかもね。
悪性腫瘍
悪性黒色腫(メラノーマ)っていって、さっきの「舌が赤いときの腫瘍」と同じ物。むしろ赤いことより黒いことのほうが多いよ。
さっきも言った通り、この場合はしこりが急速に大きくなってくるから、シミや血豆とは訳が違う。悪性度が高いからすぐにお医者さんに連れて行ってね。
しこり(腫瘍)の一部を採取→検査→切除っていう流れになると思う。
猫の舌が白いときは。
たぶん見るからに体調が悪くなっているはず。白くなるのは人間で言うところの「顔色が悪い」状態にゃ。なかなか「慢性的に」なんてこともなく、急に白くなっていると思う。どんなときにそうなるんだろう?
ショック状態
ショックって言っても「今日ご飯抜きね」「が~ん。。。」みたいなショックのことじゃないにゃ。
よく「アナフィラキシーショック」なんて言葉を聞くよね?ハチに刺されたり、アレルギー反応が出ちゃうあれだね。その「ショック」のことで、中毒やアレルギー、熱中症や感染症、はたまた大けがなんかの出血によって血流が急激に悪くなっちゃっている状態。はやくいえば「血の気がなくなっている」っていうことだね。
もちろん、1秒でも早く、真っ先に病院に連れて行かないといけない状態。命の瀬戸際にいることが多いからね。
貧血にゃ。
さっきほど緊急なわけじゃないけど、やっぱり危険な状態。食欲がないのはもちろん、ぐったりして呼吸が速く、荒くなっているはずだよ。
でも、人間と違って「顔面蒼白」なんてことになっていても、私たちの顔は毛で覆われているでしょ?しかも、普段からよく寝ているから飼い主さんが気づかないケースもあるんだ。
失血などの急な貧血ではなく、「なんらかの病気で徐々に赤血球やヘモグロビンが減っている」こともあるから気をつけたいね。
「なんとなく元気がない。」「ご飯を食べない」なんてときは貧血でクラクラしているのかも。
舌や粘膜が白くなっていないか確かめてみてね。
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飼い主より
猫の舌は健康のバロメーター。特に腫瘍ができていたり、白くなっている場合は緊急なケースもあります。
人間と違って猫の顔は毛で覆われていて、その表情や顔色をうかがうことが出来ませんから、猫の様子と照らし合わせて注意してあげて下さいね。
どれどれ、さとみの健康チェックだね。あーんして。
ガブぅっ!!!!
うん・・知ってた・・・(ブシュー・・)
お、青くなった。キモいにゃ。